更新日:2014/12/25
今シーズン、写真のアイゼンを新しく購入しました。グリベルのエアーテックニュークラシックという、つま先、かかとともにプラスチックカップのアイゼンです。グリベルはエアーテックシリーズとG12シリーズと2種類のアイゼンを展開していますが、エアーテックシリーズの方が前爪以外の爪が短めで、その分少し軽量になっています。
軽量な方がよいのはもちろんですが、爪が短い方が登攀要素の低い一般雪山登山では、歩きやすく、かつ爪を引っかけにくいのでよいと考えてこのアイゼンを選びました。
今までは前がプラスチックカップ、かかとはバックルの、いわゆるセミワンタッチ・アイゼンをずっと使っていて、前うしろともにプラスチックカップのアイゼンを使うのは、アルミ製以外では初めてです。(以降、便宜的にこのタイプのアイゼンを「カップ式アイゼン」と呼ばせてもらいます。)
ちなみに、前も金具で、靴のコバにあわせるタイプのアイゼンは、アイス用以外ではよくないと思っており、人にも薦めておりません。前金具のアイゼンは慣れないとつけにくいし、しかも、しっかりきつめに合わせておかないと外れやすいからです。
さて、初めて使用するカップ式アイゼンですが、実際に使用してみた感じは、とてもいいです。
つけやすさはセミワンタッチアイゼンと同じようなもの、と思いますが、アイゼンのもう一つの肝である、外れにくさという点で、セミワンタッチ・タイプに勝るように思えます。
さらに利点を挙げれば、セミワンタッチについている微調整つまみがないから面倒くさくない。
また、アイゼンを脱ぐのが楽ですね。セミワンタッチアイゼンはきつく合せておくと、うしろのバックルを外すのにけっこう力が要りますから。
などなど、カップ式アイゼンはメリットだらけです。
はじめてアイゼンを購入される方の、ファーストチョイスはこのアイゼンかなあ、と思います。
なお、カップ式アイゼンを使う方に一点注意ですが、バンドの締めが甘いと上の写真のように後部のプラスチックカップが開いてしまって、アイゼンを引っかけやすくしてしまいます。メーカーによっても開きやすいのとそうでないのがあるかもしれません。(グリベルのものは開きにくく作ってあると感じました)
いずれにしろこのタイプのアイゼンを使用する方は、その点だけよく注意して使ってください。